ミンダナオ島M7.8地震で考える、マニラ在住日本人と日本企業の災害備えと公式情報の確認先

フィリピン・ミンダナオ島のM7.8地震を在フィリピン日本人と日本企業の視点で解説。マニラ首都圏の災害備え、通信の二重化、たびレジや大使館、PHIVOLCSなど公式情報の確認先まで実践的にまとめました。

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フィリピン永住権・マニラ在住13年以上 / 移住・ビザ・ビジネスを日本語でサポート

ミンダナオ島M7.8地震で考える、マニラ在住日本人と日本企業の災害備えと公式情報の確認先

ミンダナオ島でM7.8の大地震――マニラ在住の私たちが「災害への備え」と公式情報の確認先を見直すべきタイミング

フィリピン南部を襲ったM7.8地震を受け、マニラ在住の日本人や進出日本企業が今すぐ見直すべき災害への備えと、PHIVOLCSなど公式情報の確認先を実務目線で解説します。

フィリピン南部ミンダナオ島で、半世紀ぶりの規模とされるマグニチュード7.8の地震が発生し、ゼネラル・サントス市や周辺で大きな被害が出ました。震源はマニラから遠く離れた南部ですが、フィリピンが地震や津波と隣り合わせの国であることを、あらためて思い出させる出来事です。在比日本人にとっては、ビザや手続きの話ではなく「自分と家族の安全をどう守るか」「正しい情報をどこで確認するか」という生活そのものに直結するテーマになります。本記事は2026年6月14日時点の公開情報をもとにしています。被害の数値や進行中の状況は変わりうるため、必ず最新の公式発表をあわせてご確認ください。


Part 1: このニュースが、あなたの暮らしにどう関係するか

このニュースの背景と、在比日本人にとっての意味

今回の地震は、フィリピン南部ミンダナオ島の沖合にあるコタバト海溝の動きによって起きたとされています。ゼネラル・サントス市や山あいの町グランで建物の倒壊や土砂崩れが相次ぎ、多くの命が失われました。フィリピンの地震・火山を担当する公的機関であるPHIVOLCS(フィリピン火山地震研究所)は、これが1976年以来の強い揺れだと説明しています。マニラのある首都圏(ルソン島)からは1000キロ以上離れた場所での出来事で、首都圏が直接の被害を受けたわけではありません。

それでも、このニュースは在比日本人にとって他人事ではありません。フィリピンは複数のプレートがぶつかり合う地震の多い国で、首都圏にも「西バレー断層」という活断層が走っています。つまり、いつ自分の住む街で同じことが起きてもおかしくない、という前提で暮らす必要があるのです。とくにマニラ首都圏では、高層コンドミニアムに住む日本人が多く、停電や断水、通信の途絶といった「揺れのあとに続く不便」への備えが、安全を左右します。

私自身、マニラでコンドミニアムのネット回線契約をお手伝いしたとき、安定を重視して大手のGlobe(グローブ)を選び、いちばん安い月25Mbps・約₱1,000(日本円でおよそ2,600円ほどの概算です)のプランを引きました。ただ、フィリピンの回線はGlobeでも時々つながりにくくなります。そこで携帯電話のテザリングをバックアップ回線として使えるように設定しました。固定回線と携帯の二重化は、災害時に家族と連絡を取り合うためにも役立つ、フィリピン暮らしの定番の備えだと感じています。

要点を整理する

項目内容
何が起きたかミンダナオ島でマグニチュード7.8の地震が発生し、津波警報も出ました
主な被災地ゼネラル・サントス市と、山あいの町グラン(サランガニ州)
人的被害少なくとも55人が死亡、1,120人以上が負傷し、多数が行方不明とされています
避難・住宅4万5,000人超が避難し、1万9,000戸以上の住宅が損壊しました
生活基盤水道管が破裂して断水が起き、大型モールやホテルなど商業施設19棟以上が損傷しました
学校学校10校が損壊し、安全点検のため6,000校が休校となりました
原因と歴史コタバト海溝の動きが原因で、1976年以来の規模とされています
今後の懸念雨季の影響で洪水と干ばつの両方が心配され、コメや農業への打撃が懸念されています

The Guardian — 「Philippines picks up the pieces after strongest earthquake in decades」(2026年6月13日)

この表は情報提供を目的に、公開情報の事実をもとに作成したものです。詳細は上記リンクの元記事をご確認ください。


関連: マニラ移住後のインターネット事情|マカティのオフィス回線速度と契約の進め方 で詳しく解説しています。

Part 2: あなたの暮らしへの影響と、現地での動き方

在比日本人としての動き方

直接の被災地から離れていても、「自分の地域で次に何かあったらどう動くか」を整えておくことが、いちばんの備えになります。ここではマニラ首都圏で暮らす日本人が、今すぐ取りかかれる手順を順番にご紹介します。

まず最初に取り組んでほしいのが、外務省の海外旅行登録サービス「たびレジ」と、在フィリピン日本国大使館への連絡手段の確認です。長期滞在者は「在留届」を提出しておくと、緊急時に大使館から安否確認や情報が届きやすくなります。次に、PHIVOLCS(地震・火山担当)やPAGASA(フィリピン気象庁)、NDRRMC(国家防災評議会)の公式発表を確認する習慣をつけましょう。SNSの不確かな情報よりも、これらの一次情報を見るほうが安全です。

そのうえで、自宅の備えを点検します。水道管の破裂で断水が起きたという今回の被災地の状況は、首都圏でも起こりうることです。飲料水の備蓄や、停電に備えたモバイルバッテリーを用意しておくと安心です。コンドミニアムにお住まいの場合は、非常階段の位置と避難経路を、入居後の早い段階で確認しておきましょう。

手順具体的な行動フィリピン特有の注意点
連絡網を整えるたびレジ登録と在留届の提出を済ませる大使館の緊急連絡先を携帯に保存しておくと安心です
一次情報の確認先を決めるPHIVOLCS・PAGASA・NDRRMCの公式発表を見るSNSのデマが流れやすいので公式を優先してください
通信を二重化する固定回線に加え携帯のテザリングを準備するGlobeでも回線が不安定なため予備の通信手段が要ります
水と電気に備える飲料水の備蓄とモバイルバッテリーを用意する断水・停電は数日続くことがあり早めの準備が安心です
避難経路を確認するコンドの非常階段と集合場所を把握する高層階に住む日本人が多く避難経路の事前確認が大切です

金額の円換算はその時々の為替で変わるため、あくまで概算としてお考えください。手続きや窓口の対応も変わることがあるので、最新の案内をそのつどご確認ください。

関連: マニラ出張・移住者必見|フィリピンの飛行機 運休・欠航に備える危機管理術(エアアジア運航停止に学ぶ) で詳しく解説しています。

よくある失敗と対策

フィリピンでの災害への備えは、「日本と同じ感覚でいる」ことが落とし穴になりがちです。よくある三つのつまずきと、その対策をご紹介します。

ひとつ目は、情報源をSNSやうわさに頼ってしまうことです。地震や津波の直後は不確かな情報が一気に広がり、不安をあおられて誤った行動をとってしまう恐れがあります。

NG例:友人のSNS投稿だけを見て「もう大丈夫らしい」と判断し、自宅に戻ってしまいました。

OK例:PHIVOLCSやNDRRMCの公式発表で津波警報の解除を確認してから動きました。

ふたつ目は、通信手段をひとつだけに頼ってしまうことです。固定回線が止まると、家族とも大使館とも連絡が取れなくなってしまいます。先ほどお話ししたとおり、私がお手伝いしたコンドミニアムの回線でも、Globeの固定回線が時々つながりにくくなったため、携帯のテザリングを予備として設定しました。ふだんから二重化しておけば、いざというときに慌てずに済みます。

NG例:自宅のWi-Fiだけに頼っていて、停電と同時に外部との連絡が完全に途絶えてしまいました。

OK例:固定回線と携帯の二系統を用意し、片方が止まってももう片方で連絡を取れるようにしました。

三つ目は、現金や水の備えを後回しにすることです。断水や停電が起きると、ATMやカード決済が使えなくなる場面が出てきます。

NG例:「カードがあれば大丈夫」と考えて、現金も水もほとんど用意していませんでした。

OK例:少額の現金と数日分の飲料水を常備し、停電でも数日しのげる態勢にしておきました。


Part 3: もっと深く知る

関連する用語・制度

PHIVOLCS(フィリピン火山地震研究所)は、地震や火山の観測と情報発信を担う政府機関です。今回の地震でも、震源やマグニチュード、過去との比較といった専門的な説明を公式に発表しました。在比日本人にとっては、揺れが起きたときにまず確認すべき一次情報の出どころになります。

PAGASA(フィリピン気象庁)は、台風や大雨、気象全般を担当する機関です。今回の被災地では、雨季の影響で洪水と干ばつの両方が心配されています。台風シーズンにマニラで暮らすうえでも、PAGASAの警報レベル(シグナル)を見る習慣はとても役立ちます。

NDRRMC(国家防災評議会)は、災害時の対応や被害状況の取りまとめを行う防災の司令塔です。避難指示や被害の集計が出る場所なので、災害時の行動を判断するうえで頼りになります。

たびレジと在留届は、日本人のための安全の仕組みです。たびレジは外務省が運営する旅行登録サービスで、現地の安全情報がメールで届きます。在留届は3か月以上滞在する日本人が大使館へ提出するもので、緊急時の安否確認の土台になります。長期で暮らすなら、どちらも早めに済ませておくと安心です。

在フィリピン日本国大使館は、首都圏のマカティ近くにあり、緊急時の連絡や邦人保護の窓口を担っています。災害や事件のときに頼れる存在なので、緊急連絡先を手元に控えておきましょう。


Part 4: よくある質問(FAQ)

マニラは今回の地震の影響を受けたのですか。直接の被害が心配です。

今回の震源はミンダナオ島南部で、マニラのある首都圏からは1000キロ以上離れています。報じられている被害はミンダナオ島側に集中しており、首都圏が直接の被害を受けたわけではありません。ただ、フィリピンはもともと地震の多い国で、首都圏にも活断層があります。「遠い場所の出来事」で終わらせず、ご自身の地域の備えを見直す機会にしていただくのがよいと思います。

地震が起きたら、まずどの情報を見ればよいですか。

最初に見ていただきたいのは、PHIVOLCS(地震・火山担当)とNDRRMC(防災担当)の公式発表です。津波警報の有無や解除は、ここで確認するのが確実です。あわせて、外務省の海外安全ホームページや在フィリピン日本国大使館からの案内も届きます。SNSは速い反面、不確かな情報も混ざるため、まず公式を確認する順番をおすすめします。

停電や断水のとき、通信を保つにはどうすればよいですか。

固定回線と携帯回線の二重化が基本です。私がマニラでお手伝いしたネット回線契約でも、Globeの固定回線が時々不安定だったため、携帯のテザリングをバックアップとして設定しました。ふだんから携帯にデータの残量を持たせ、モバイルバッテリーを充電しておくと、停電が続いても数日は連絡を取り合えます。

マニラに着いたばかりです。緊急時の連絡手段をすぐ整えるには何から始めればよいですか。

到着直後はまず携帯電話とSIMを用意するのが先決です。以前、東京から着いたばかりの方の携帯購入をお手伝いしたときは、安定して評判のよいGlobeを選び、端末は₱7,500、SIMはパスポートでの本人登録を済ませ、まずはプリペイドで₱100からチャージして、その日のうちに開通しました。SIMの本人登録は今は必須なので、パスポートを忘れずにお持ちください。連絡手段さえ確保できれば、たびレジ登録なども落ち着いて進められます。

コンドミニアムに住んでいます。災害に備えて確認しておくべきことは何ですか。

非常階段の位置と避難経路、そして管理室の連絡先を、入居後の早い段階で確認しておきましょう。高層階の場合、停電でエレベーターが止まると階段移動になります。飲料水とモバイルバッテリー、少額の現金を常備しておくと安心です。なお、コンドは外部者の立ち入りに管理室の許可が要る建物が多いので、家族や支援者が駆けつける際の手順も、平時に確認しておくとよいと思います。


活用のコツ(3 Tips)

たびレジと在留届を「今日」済ませる 災害は予告なく起きます。後回しにせず、外務省のたびレジ登録と大使館への在留届提出を、この記事を読んだその日に終わらせておきましょう。緊急時に情報が届く土台になります。

公式の確認先を3つ、携帯のホーム画面に並べておく PHIVOLCS・PAGASA・NDRRMCの公式ページを、すぐ開けるようブックマークしておきましょう。いざというとき、迷わず一次情報にたどり着けます。

「水・電気・通信」の予備を一週間以内に点検する 飲料水の備蓄、モバイルバッテリーの充電、携帯のテザリング設定という三点を、近いうちにまとめて見直しておきましょう。停電や断水が数日続いても、落ち着いて過ごせます。


ボーナス: マニラ日本人サポートの活用法

「公式情報といっても英語で読むのが不安」「コンドの契約や避難経路を一緒に確認してほしい」といったお悩みは、日本語だけで完結する形でご相談いただけます。私自身がマニラに暮らし、回線契約や携帯購入、コンドの賃貸や契約チェックを通訳付きでお手伝いしてきた経験から、生活の備えを現地目線でご案内します。

次のステップとして、たとえば以下のようなご相談を承っています。初回相談は無料ですので、まずはお気軽にご相談ください。

  • 固定回線と携帯回線の二重化など、災害に強い通信環境の整え方
  • コンドミニアム賃貸の契約チェックや、避難経路・管理室とのやりとりの確認
  • 携帯・SIMの本人登録や、たびレジ・在留届など到着直後に必要な手続きの段取り

参考・出典

この記事を書いた人

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運営者 / フィリピン永住権を持つマニラ在住の日本人

  • 東京都出身・生粋の江戸っ子(3代目)
  • フィリピン永住権を取得し自らマニラへ移住(在住13年以上)
  • 移住・ビザ・会社設立・現地生活を実体験
  • 相談から定着まで日本語で一貫サポート

フィリピン永住権を持ち、自分自身がマニラに移り住んだ日本人です。ビザ・住まい・銀行・役所など、はじめての土地でつまずきやすいところを、自分の経験と現地の人脈で一つずつ解きほぐします。記事は「現地で実際にどうなのか」を等身大でお伝えします。ご相談は初回無料・日本語だけで完結します。

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