マニラ移住後のインターネット事情|マカティのオフィス回線速度と契約の進め方
マニラ・マカティでのオフィス移住を考える人向けに、フィリピンのインターネット事情を解説します。回線速度が不安定になる理由、光回線の料金相場や契約の流れ、よくあるトラブルと対処法まで、現地在住者の視点でまとめました。

移住を検討していると、フィリピンのインターネット環境が気になってくると思います。特にマカティにオフィスを構えて仕事をするなら、回線の速さと安定性は毎日の効率に直結します。日本と同じ感覚で契約してしまうと、思わぬところでつまずくこともあるので注意が必要です。
この記事では、マカティで安定したネット環境をつくるための考え方と、契約の進め方をまとめました。現地で暮らしながら見てきた回線トラブルの実情や、その対処法もあわせてお伝えします。読み終えるころには、オフィスの回線選びで失敗しないための勘所がつかめるはずです。
要約
- マカティのオフィスでも、入居するビルや契約する回線業者によって、ネットの速さと安定性は大きく変わります。
- 法人向けの光回線は月額₱2,500〜₱5,000ほどが目安で、契約には会社の登記書類や事業許可証などが必要になります。
- 工事の遅れや回線の不調は起こりやすいので、携帯のテザリングなどで回線を二重にしておくと安心です。
マカティで「ネットが遅い」と感じてしまう場面
| よくある場面 | 起きること |
|---|---|
| 時間帯による変動 | 速度が落ちて動画が固まる |
| オンライン会議 | 映像が止まり話が途切れる |
| 大容量ファイル | 送受信が重く時間がかかる |
| 原因の切り分け | パソコンか回線か分からない |
マカティは高層ビルが立ち並ぶビジネスの中心地なので、ネット環境も万全だと思われがちです。ところが実際には、時間帯によって速度が落ちたり、急に接続が切れたりすることがあります。会議の途中で映像が固まってしまい、話が止まってしまう場面も珍しくありません。
高層オフィスが集まるマカティでも、ネット回線の速さや安定性は建物や業者によって差が出ます。
特に困るのが、日本のクライアントとのオンライン会議や、大容量ファイルのやり取りです。「昨日まで普通に使えていたのに、今日は急に重い」という不安定さが、フィリピンの回線ではよく起こります。原因が自分のパソコンなのか回線なのか分からず、もやもやしたまま仕事を続けている方も多いはずです。
関連: フィリピン進出は本当にマカティでいい?日系企業が選ぶ理由と会社設立の手順 で詳しく解説しています。
フィリピンのネットが不安定になりやすい理由
| 不安定になる要因 | 内容 |
|---|---|
| 島国の地理 | 全国へのインフラ整備が難しい |
| 利用者の増加 | 投資が需要に追いついていない |
| ビルの設備 | 古い建物は配線が老朽化している |
| 天候 | スコールや落雷で通信が乱れる |
フィリピンは7,000以上の島からできている国で、通信インフラを全国にくまなく整えるのは簡単ではありません。海底ケーブルや基地局への投資は年々進んでいるものの、利用者の増え方に追いついていない地域も残っています。そのため住んでいる場所や建物によって、回線品質に大きなばらつきが生まれやすいのです。
マカティのようなビジネス街であっても、入居するビルの設備や契約する回線業者しだいで、体感する速度はかなり変わります。古いビルでは建物内の配線が老朽化していて、速いプランを選んでも本来の速度が出ないこともあるのです。雨季のスコールや落雷で一時的に通信が乱れる点も、フィリピンならではの事情といえます。
オフィスの回線を用意するときの具体的な進め方
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 主要な回線業者 | PLDT・Globe・Converge |
| 少人数向けの光回線 | 月額₱2,500〜₱5,000 |
| 高速な専用回線 | 月額₱10,000以上 |
| 開通までの期間 | 1週間〜2〜3週間 |
オフィスの回線を整えるときは、まず入居するビルがどの回線業者に対応しているかを確認します。フィリピンの主要な業者には、PLDT・Globe・Convergeなどがあり、ビルによって引き込める業者が決まっている場合も多いです。ビルの管理会社に問い合わせると、対応業者や標準の設備を教えてもらえます。
業者選びからプラン決め、開通工事まで、順を追って進めれば回線トラブルは減らせます。
次に、仕事の内容に合ったプランを選びます。少人数のオフィスなら法人向けの光回線で月額₱2,500〜₱5,000ほどが目安で、より高速で安定した専用回線になると月額₱10,000以上かかることもあります。日本円にすると₱1あたりおよそ2.6円前後ですが、為替で変わるためあくまで概算として考えてください。
実際にコンドミニアムの回線契約をお手伝いしたときは、安定を重視してGlobeを選び、いちばん安い25Mbps・月約1,000ペソのプランにしました。申し込みから工事の立ち会い、支払い方法の設定まで通しで手伝い、あわせて携帯のテザリングをバックアップ回線にする設定もしています。オフィスでも考え方は同じで、まず安定して評判のよい業者を選ぶと、失敗がぐっと減ります。
契約の大まかな流れは、次のとおりです。
- 入居ビルの対応業者を管理会社に確認する
- 業者へ申し込み、法人契約に必要な書類を準備する
- 工事日を予約し、開通工事を受ける
- 実際の速度を測り、問題がないか確認する
法人契約では、会社登記書類(SEC登録証)・事業許可証(Business Permit)・担当者の身分証などを求められることが一般的です。書類がそろっていないと申し込みが止まってしまうので、事前にまとめておくとスムーズに進みます。工事の予約から開通までは、早ければ1週間ほど、混み合う時期だと2〜3週間かかることもあります。
関連: マカティにAI拠点誕生|在比日本人の働き方と会社設立が変わる理由 で詳しく解説しています。
現地で実際に起きることと、その対処法
| よくあるトラブル | 対処法 |
|---|---|
| 工事日に業者が来ない | 予定に余裕を持たせておく |
| 契約速度が出ない | 速度を測り証拠を残して連絡する |
| 身に覚えのない請求 | 請求書を毎月確認し問い合わせる |
| 急な回線障害 | モバイル回線で二重化しておく |
フィリピンでよくあるのが、約束した工事日に業者が来ないという事態です。「明日の午前中に行きます」と言われても、午後にずれたり翌日に延びたりすることは珍しくありません。予定を1日に詰め込みすぎず、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。
速度が出ないときは測定結果を残して連絡し、モバイル回線での二重化も備えておくと安心です。
開通後に「契約したはずの速度が出ない」というトラブルも起こりがちです。この場合は、スマートフォンやパソコンで速度を測り、測定結果のスクリーンショットを残したうえで業者に連絡すると話が早く進みます。数字という証拠があると、業者側もきちんと対応せざるを得なくなります。
料金の面では、使っていないオプションが勝手に付いていたり、請求額が説明と違ったりすることもあります。請求書は毎月しっかり確認し、身に覚えのない項目があればすぐに問い合わせることが大切です。こうしたやり取りを面倒に感じるなら、現地の事情に詳しいサポートに間へ入ってもらう方法もあります。
万一に備えて、メイン回線とは別にモバイル回線(ポケットWi-Fiやスマホのテザリング)を用意しておくと、急な障害でも仕事を止めずにすみます。二重に備えておけば、回線が不安定な日でも落ち着いて対応できます。トラブルは起きる前提で準備しておくことが、フィリピンで快適に働くコツです。
私自身も、光回線をメインに、Globeの携帯回線のテザリングをサブにして二重化しています。台風で片方の基地局が止まったときも、もう一方の回線に切り替えて仕事を続けられたことが何度もありました。固定回線と携帯の二重化は、フィリピン暮らしの心強い備えになります。
急に在宅勤務になった方には、回線の二重化と、つながらなくなったときの手順を一枚の紙にまとめてお渡ししたことがあります。それからは「ネットが切れて仕事が止まった」というご相談がほとんどなくなりました。止まったときにどう動くかを先に決めておくだけで、安心感がまるで違ってきます。
関連: マカティでオフィスを借りる!賃貸契約の相場と初期費用の内訳 で詳しく解説しています。
よくある質問
Q: マカティのオフィスなら、日本と同じくらいの速度は出ますか?
A: 法人向けの光回線を選べば、日常業務やオンライン会議に十分な速度は出ます。ただし時間帯や天候で変動することがあるため、予備の回線も用意しておくと安心です。
Q: 契約から開通まで、どのくらいかかりますか?
A: 早ければ1週間ほどですが、混雑する時期や書類の不備があると2〜3週間かかることもあります。工事日は前もって余裕を持って予約しておくことをおすすめします。
Q: 停電のときもネットは使えますか?
A: 停電するとルーターや光回線の機器も止まってしまうため、そのままでは使えません。無停電電源装置(UPS)やモバイル回線を備えておくと、停電時でも一定時間は仕事を続けられます。
Q: 個人でも法人と同じ回線を契約できますか?
A: 個人向けのプランでも契約は可能ですが、法人向けの方がサポートや速度保証の面で手厚いことが多いです。オフィス利用なら、法人プランを選んでおく方が後々のトラブルを減らせます。
まとめ
マカティはビジネスの中心地ですが、ネット回線は建物や業者しだいで品質が大きく変わるという点をおさえておくことが大切です。契約前にビルの対応業者を確認し、仕事に合ったプランを選ぶことで、多くのトラブルは防げます。工事の遅れや請求ミスも、余裕のある段取りと予備回線があれば乗り切れます。
とはいえ、慣れない土地での回線契約や書類の準備は、不安に感じることも多いと思います。マニラ日本人サポートでは、オフィス探しから回線業者の選定、契約手続きまで、現地に暮らす立場からお手伝いしています。回線やオフィスのことで迷ったら、まずは無料相談で気軽にご相談ください。
参考・出典
- PLDT Home(フィリピンの光回線サービス): https://www.pldthome.com/
- Globe(フィリピンの通信サービス): https://www.globe.com.ph/
- Converge ICT(フィリピンの光回線サービス): https://www.convergeict.com/
- Speedtest Global Index フィリピン(Ooklaの通信速度データ): https://www.speedtest.net/global-index/philippines
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