マニラ市が洪水後のレプトスピラ症予防薬を無料配布|在フィリピン日本人・日本企業が取るべき対応

マニラ市が洪水を歩いた人へレプトスピラ症予防薬を無料配布。在フィリピン日本人・フィリピン進出日本企業向けに、保健センターでの受け取り方、症状時の受診先、駐在員や従業員への社内周知と公式情報の確認手順を解説します。

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フィリピン永住権・マニラ在住13年以上 / 移住・ビザ・ビジネスを日本語でサポート

マニラ市が洪水後のレプトスピラ症予防薬を無料配布|在フィリピン日本人・日本企業が取るべき対応

マニラ市が洪水を歩いた人に「レプトスピラ症予防薬」を無料配布:在比日本人が今日から取るべき行動

台風インダイに伴う冠水を受け、マニラ市が保健センターで予防薬の無料提供を開始しました。在フィリピン日本人と現地日本企業が押さえるべき受け取り手順、社内周知、公式情報の確認先を実務目線で整理します。

マニラ市は2026年7月11日(土)、洪水の水の中を歩いた人に向けて、市内の保健センターでドキシサイクリンという薬を無料で提供すると発表しました。台風「インダイ(Inday)」がフィリピンの責任領域内にあり、大雨と冠水が続くなかでの措置です。冠水した道を一度でも歩いた人は、日本人であっても他人事ではありません。本記事は2026年7月12日時点の公開情報をもとにしています。状況や運用は変わりますので、最新の公式発表を必ずご確認ください。


Part 1: このニュースが、あなたの暮らしにどう関係するか

このニュースの背景と、在比日本人にとっての意味

マニラで暮らしていると、強い雨のあとに道路が冠水し、くるぶしから膝の高さまで水が来ることは珍しくありません。そこを歩いて帰宅した、コンドミニアム(分譲マンション)の駐車場が水に浸かっていた、ジプニーを降りて水たまりを渡った——そうした「よくある日常」が、そのままレプトスピラ症の感染経路になります。今回の発表は、まさにその日常に対する呼びかけです。

私自身、以前住んでいたコンドミニアム(分譲マンション)の周辺は、強い雨が降ると車のタイヤの高さあたりまで水が来て、道路が必ず水浸しになっていました。ところが5年ほど前に排水の整備が進み、それからは道路の冠水がまったく起こらなくなりました。フィリピンは同じ市内でも場所によって水はけがまるで違います。住まいを選ぶときに雨の日の様子を確かめておくと、こういうニュースが出たときの安心感がまったく変わります。

在比日本人にとっての意味を整理すると、次の三つになります。第一に、健康の問題です。レプトスピラ症は、早く手を打てば防げる一方、放置すると重くなることがあります。第二に、暮らしの段取りの問題です。マニラ市の保健センターは今、レプトスピラ症関連の対応に絞って動いており、通常の健康診断は一時的に止まっています。第三に、仕事や学校の予定への影響です。マニラ市では幼稚園から高校(SHS)までの対面授業が休止されており、お子さんがいるご家庭は在宅の段取りが必要になります。移住を検討中の方にとっても、「雨季のマニラで何が起きるのか」を知る良い材料になるはずです。

要点を整理する

項目内容
発表したところマニラ市政府/マニラ市保健局(Manila Health Department)
発表の時期2026年7月11日(土)に発表、報道は7月12日
内容洪水の水の中を歩いた人へ、保健センターでドキシサイクリンを無料提供
行き先最寄りの保健センター(Health Center)
保健センターの運用レプトスピラ症関連の対応のみ。通常の健康診断は一時休止
体調不良のときの行き先最寄りの自治体(LGU)の病院へ
症状として挙げられたもの発熱、体の痛み、嘔吐、皮膚が黄色くなるなど。治療が遅れると重い合併症のおそれ
発生状況保健省(DOH)の報告では、前年同期の2,461件から1%の増加
背景台風インダイ(Inday)がフィリピン責任領域内にあり、大雨と冠水のおそれ
DOHの呼びかけ洪水の中を歩かない。避けられない場合は長靴を履き、傷を防水の絆創膏でふさぐ
学校マニラ市は幼稚園から高校(SHS)までの対面授業を休止

The Manila Times — 「Free anti-leptospirosis drug offered in Manila」(2026年7月12日)

この表は情報提供を目的に、公開情報の事実をもとに作成したものです。詳細は上記リンクの元記事をご確認ください。


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Part 2: あなたの暮らしへの影響と、現地での動き方

在比日本人としての動き方

まずやることは単純です。冠水した水に触れたかどうかを思い出し、触れていたなら早めに動きます。以下の流れで進めてください。

順番やることフィリピン特有の注意点
1冠水した水に足や手が触れたかを確認する「膝まで浸かった」だけでなく、水たまりを渡った、靴が濡れた程度でも該当します。傷があればなおさら早めに動きます
2最寄りの保健センターへ行くマニラ市は無料でドキシサイクリンを提供しています。今はレプトスピラ症関連の対応のみで、通常の健康診断は一時休止です
3体調が悪いときは保健センターではなく病院へ発熱や体の痛み、嘔吐、皮膚が黄色くなるといった症状があるときは、最寄りの自治体(LGU)の病院へ向かうよう案内が出ています
4どうしても水の中を歩くときは装備を整える長靴を履き、傷は防水の絆創膏でふさぎます。DOHが具体的に呼びかけている点です
5公式情報で最新の状況を確かめる台風と雨はPAGASA(フィリピン気象庁)、健康に関する呼びかけはDOH(保健省)を一次の情報源にします。安否や領事情報は在フィリピン日本国大使館の領事メールで届きます

保健センターに行くときは、身分証としてパスポートのコピーと、住まいがわかるもの(賃貸契約書や公共料金の請求書)を持っていくと話が早く進みます。フィリピンの窓口は「今日は書類が足りない」で出直しになることが多いので、余分に持っていくくらいでちょうどよいです。また、料金や運用は自治体ごとに違います。マニラ市以外(マカティ、ケソンシティなど)にお住まいの方は、お住まいの自治体の保健局の発表を確認してください。

関連: マニラ移住後のインターネット事情|マカティのオフィス回線速度と契約の進め方 で詳しく解説しています。

よくある失敗と対策

失敗1:症状が出るまで様子を見てしまう

日本の感覚だと「熱もないのに病院へ行くのは大げさ」と考えがちです。ですが今回の呼びかけは、症状が出ていない段階で薬を配るというものです。様子見の期間が、そのまま対応の遅れになります。

NG例:膝まで浸かって帰宅したが、元気なので何もせず、数日後に発熱して慌てて病院を探す。

OK例:帰宅した日のうちに最寄りの保健センターへ行き、無料のドキシサイクリンを受け取り、その後の体調も意識して見ておく。

失敗2:保健センターに「いつもの用事」で行ってしまう

今のマニラ市の保健センターは、レプトスピラ症関連の対応に絞って動いています。通常の健康診断は一時的に止まっています。ここを知らずに行くと、待った末に出直しになります。

NG例:定期の健康診断のつもりで保健センターに行き、長時間待ってから受け付けてもらえないと言われる。

OK例:予防薬の受け取りは保健センター、体調不良の診察は自治体(LGU)の病院、と行き先を分けて動く。

失敗3:値段の安さだけで医療機関を選ぶ

雨季は体調を崩す人が増え、混雑を避けて近所の小さなクリニックに駆け込みたくなります。ただ、フィリピンの医療は当たり外れが大きいのが実情です。以前、日本で入れた銀歯が外れた50代の女性の歯科受診を支援したことがあります。保険なしの現金で約1,500ペソ(日本円でおよそ4,000円前後。為替により変わります)、付け直すだけなので1回で終わりました。一方で、頼んでいないクリーニングをされたり、不要なレントゲンで1,000ペソを請求されたりする話も実際にあります。だから私は、ローカルの激安クリニックではなく、大病院内の科や評判のよいところを選ぶようにしています。今回のように公的な無料提供がある場面では、まず公的な窓口を使うのが確実です。

NG例:近所の名前も知らないクリニックに飛び込み、言われるままに検査を追加され、費用だけがふくらむ。

OK例:無料提供のある保健センターをまず使い、診察が必要なら自治体の病院や評判の確かな大病院を選ぶ。


Part 3: もっと深く知る

関連する用語・制度

レプトスピラ症(Leptospirosis) 動物の尿などで汚れた水から感染する病気で、フィリピンでは雨季の冠水とセットで話題になります。今回の報道では、発熱、体の痛み、嘔吐、皮膚が黄色くなるといった症状が挙げられ、治療が遅れると重い合併症につながるおそれがあるとされています。マニラでは強い雨のあとに道路が冠水するのは日常なので、「洪水を歩いたら保健センター」という流れを覚えておくと安心です。

ドキシサイクリン(Doxycycline) 今回マニラ市が無料で提供している薬です。洪水の水の中を歩いた人が対象で、市内の保健センターで受け取れます。フィリピンでは薬局で買える薬も多いのですが、公的な無料提供があるときは、そちらを使うのが確実で費用もかかりません。

Health Center(保健センター)とLGU病院 Health Centerは各バランガイ(最小の行政区画)や市の単位で置かれている、一次的な保健の窓口です。LGUはLocal Government Unit(地方自治体)の略で、市や町が運営する病院がこれにあたります。今回は、予防薬は保健センター、体調不良の診察はLGUの病院、と役割が分けられています。

DOH(Department of Health=保健省) フィリピンの保健を所管する省庁です。今回も、洪水の中を歩かないこと、避けられない場合は長靴を履いて傷を防水の絆創膏でふさぐことを呼びかけています。健康に関わる公式の呼びかけは、まずDOHの発表を確認するのが確実です。

PAGASA(フィリピン気象庁) 台風や大雨の公式発表を出す機関です。今回の背景にある台風インダイのように、フィリピンの責任領域に台風が入ると、地域ごとに警報のレベル(シグナルの番号)が出ます。私は台風の情報は必ずPAGASAで確かめ、速報のはやさはRapplerやInquirer、ABS-CBNやGMAといった現地ニュースで補うようにしています。SNSははやい反面、誤った情報も多いので、警報レベルだけは公式で確認してください。


Part 4: よくある質問(FAQ)

Q. 日本人でも、マニラ市の保健センターで無料の薬を受け取れますか。

報道では対象を「洪水の水の中を歩いた人」としており、国籍による線引きには触れられていません。実務としては、身分証(パスポート)と住まいがわかる書類を持って、最寄りの保健センターに行き、状況を説明するのが確実です。運用は日によって変わることがあるため、行く前に最新の発表を確認してください。

Q. 少し水たまりを歩いた程度でも行くべきでしょうか。

DOHは、洪水の水だけでなく、泥や汚れた水の中を歩くことも危険として挙げています。「膝まで浸かった人だけ」という限定はされていません。判断に迷うくらいなら、保健センターで相談してみるほうが結果的に手間が少なくて済みます。

Q. マニラ市以外に住んでいます。どうすればいいですか。

今回の無料提供はマニラ市政府の措置です。マカティやケソンシティなど他の市にお住まいの方は、お住まいの自治体の保健局の発表を確認してください。全国向けの呼びかけ(水の中を歩かない、長靴、防水の絆創膏)はDOHから出ていますので、そちらは共通して役立ちます。

Q. 台風や冠水のとき、日本人はどうやって情報を集めていますか。

私が実際に使っているのは三つです。まずPAGASAなどの公式発表、次に住んでいるコンドミニアム(分譲マンション)の管理室です。停電や断水、浸水といった館内のお知らせは管理室から出るのがいちばんはやく、多くの建物が入居者向けのViberやMessengerのグループチャットで流してくれます。そして日本人どうしのFacebookグループです。台風のときは「無事ですか」「停電や断水はありますか」と声をかけ合い、誰かの地域が停電していれば別の地域の人が様子を教える、という形で状況がすぐにわかります。こうしたゆるいつながりが、いざというときの初動でとても役に立ちます。

Q. 移住を考えています。雨季のマニラは住みにくいですか。

住む場所と建物で大きく変わる、というのが正直なところです。私は排水の整備が進んだ地域の頑丈なコンドミニアムに住んでおり、5階建てのショッピングモールもすぐ近くなので、雨や台風で困った経験はほとんどありません。一方で、同じマニラでも冠水が常態化している地域はあります。内見のときに「雨の日はここまで水が来ますか」と管理人や近所の人に聞いておくと、判断材料になります。


活用のコツ(3 Tips)

帰宅したその日に「水に触れたか」を振り返る習慣をつけましょう 冠水を歩いた記憶が新しいうちに動くのがいちばん確実です。翌日以降に持ち越すほど、腰が重くなります。

長靴と防水の絆創膏を、雨季の前に買っておきましょう DOHが具体的に挙げている備えです。降ってから買いに行くのでは間に合いません。数百ペソの買い物で、選択肢がひとつ増えます。

公式の一次情報を、スマホのブックマークにまとめておきましょう 台風と雨はPAGASA、健康の呼びかけはDOH、安否や領事情報は在フィリピン日本国大使館です。3か月以上滞在する方は大使館への在留届(オンラインのORRnetから提出できます)、短期の方は外務省のたびレジを登録しておくと、災害時の領事メールが届くようになります。


ボーナス: マニラ日本人サポートの活用法

私はフィリピンの永住権を持ち、自らマニラに移住した日本人として、移住・ビザ・会社設立・現地生活のサポートを日本語で行っています。今回のような健康や災害に関わる場面では、「どの窓口へ行けばいいのか」「英語でどう説明すればいいのか」がわからず動けなくなる方が多いです。そこを、日本語だけで完結する形でお手伝いします。

次のステップとして、たとえば次のようなご相談ができます。

  • 保健センターや病院への同行と通訳(症状の説明、医師とのやり取り、過剰な治療を避けるための確認)
  • 雨季の冠水や停電に強い住まい選び(内見の同行、家賃交渉、契約書のチェック、管理室との連絡)
  • 台風や災害に備えた通信の二重化(固定回線+携帯のテザリング)や、防災の備えの見直し

初回相談は無料です。まずはお気軽にご相談ください。


参考・出典

この記事を書いた人

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運営者 / フィリピン永住権を持つマニラ在住の日本人

  • 東京都出身・生粋の江戸っ子(3代目)
  • フィリピン永住権を取得し自らマニラへ移住(在住13年以上)
  • 移住・ビザ・会社設立・現地生活を実体験
  • 相談から定着まで日本語で一貫サポート

フィリピン永住権を持ち、自分自身がマニラに移り住んだ日本人です。ビザ・住まい・銀行・役所など、はじめての土地でつまずきやすいところを、自分の経験と現地の人脈で一つずつ解きほぐします。記事は「現地で実際にどうなのか」を等身大でお伝えします。ご相談は初回無料・日本語だけで完結します。

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